物流用語集 「ゆ」

  • 有効期限

    ゆうこうきげん

    Expiry Date

    一般的に書類関係の有効期限。通常、L/C(信用状)の有効期限のこと。受益者が信用状の確約または保証による手形の引き受け、支払い、買い取りなどを要求できる期限をいう。とくに信用状に船積み期日の指定がないときは、手形の買い取りの最終日が信用状の有効期限になる。この場合船積みの最終日または信用状の有効期日のいずれか一方が延長されると、他方も同一日数延長されることが信用状統一規則で認められている。
  • 有償重量

    ゆうしょうじゅうりょう

    Pay Load

    通常、航空分野において、航空機の搭載可能な(かつ換金の対象となる)旅客、貨物、郵便物の総重量をいう。
  • 輸出許可・承認書

    ゆしゅつきょか・しょうにんしょ

    E/L (Export license)

    輸出貿易管理令で特定されている(1)貨物(例えば戦略物資、輸出禁止品)、(2)地域、(3)委託加工貿易など特殊貿易、(4)特殊決済、による輸出をする時に、通産大臣(税関長に委任されることもある)に申請し、許可・承認を受ける書類。
  • 輸出申告書

    ゆしゅつしんこくしょ

    E/D (Export Declaration)

    貨物を輸出するにあたり税関長に対して提出する書類。貨物の品名、数量、価格、申告者の住所、氏名などを記載する。輸出者が自ら申告することもできるが、通常は通関業者に依頼して申告する。税関が輸出を許可すると、許可印を押して交付され、輸出許可書となる。NACCS処理の場合、様式M第113号を使用する。
  • 輸送費込み条件

    ゆそうひこみじょうけん

    CPT (Carriage Paid to)

    1990年インコタームズの貿易取引条件の一つで、従来のC&Fに対応する。売り手が目的地までの運賃を負担するが、荷物の損失、損傷のリスクおよび荷物が本船に引き渡された後の追加コストは、荷物がキャリアの管理下に引き渡された時点で売り手から買い手の負担に移行する。複合輸送の場合で複数のキャリアが利用される場合は最初のキャリアに荷物が引き渡された時点でリスクは買い手に移転する。この条件は複合輸送を含むあらゆるモードの輸送に利用できる。
  • 輸送費保険料込み条件

    ゆそうひほけんりょうこみじょうけん

    CIP (Carriage and Insurance Paid to)

    1990年インコタームズの貿易取引条件の一つで、従来のCIFに対応する。売り手の義務はCPTと同じで、そのほかに輸送途中での荷物の損失、損傷に対する買い手のリスクについて保険を手配しなければならず、保険契約と保険料は売り手の負担となる(ただし、最小限の保険条件でよい)。輸出に必要な手続きはすべて売り手が行う。この条件は複合輸送を含むすべての輸送モードに利用できる。
  • ユニタイズド貨物

    ゆにたいずどかもつ

    Unitized Cargo

    ユニット(単位)化された貨物の総称。パレタイズド貨物、コンテナ詰め貨物が主なもの。定期船貨物のうち梱包されているが、パレット化、コンテナ詰めされないで輸送されるブレイクバルクまたはルース貨物と対比して使われる。
  • ユニット トレイン

    ゆにっと とれいん

    Unit Train

    大量定期貨物を鉄道運送する場合に用いられる方式で、貨車を何両か仕立てて列車単位として仕出し地と仕向け地間をピストン運行する。コンテナ専用列車はこれにあたるもので、DST(Double Stack Train:コンテナ2段積み列車)は船会社専用のユニット・トレインである。
  • ユニット ロード

    ゆにっと ろーど

    Unit Load

    貨物を輸送する場合、一定の単位にまとめ、機械で荷役すること。発地から着地まで、できるだけその単位を崩さず荷役、輸送、保管する方式をUnit Load System(ユニット・ロード・システム)という。具体的にはコンテナを用いたContainer Load System(コンテナ・ロード・システム)とパレットを用いたPallet Load System(パレット・ロード・システム)の二つの方式がある。貨物をユニット化することで荷役作業が標準化され、フォークリフト、クレーンなどの荷役機器の利用ができ、荷役能率や輸送機関の運用効率の向上が図られ、貨物の破損、紛失の防止、包装費の節約にもつながる。
  • ユニット化

    ゆにっとか

    Unitization

    貨物を輸送、荷役、保管などに便利な単位、例えばコンテナ、パレット、イグルーなどにまとめること。
  • 輸入承認証

    ゆにゅうしょうにんしょう

    I/L (Import License)

    輸入貨物が次に該当する場合、輸入貿易管理令の規定により、外為銀行・通産大臣・税関長など、所定の機関に申請して輸入の承認を受ける書類で、輸入通関の際に税関の裏書きを受ける。(1)輸入割当を受けるべき貨物、(2)輸入公表により特定の原産地または船積み地域からの輸入につき承認を要する貨物、(3)外為令により特殊決済とされている方法により決済される貨物。
  • 輸入申告書

    ゆにゅうしんこくしょ

    I/D (Import Declaration)

    貨物を輸入するにあたり、税関長に対して提出する書類。貨物の品名、数量、価格、関税、消費税、申告者の住所、氏名などを記載する。輸入者が自ら申告もできるが、通常は通関業者に依頼して申告する。税関が輸入を許可すると、許可印を押して交付され、輸入許可書となる。NACCS処理の場合、様式M第131号を使用する。
  • 輸入促進地域

    ゆにゅうそくしんちいき

    FAZ (Foreign Access Zone)

    通産、運輸、農林水産、自治の関連4省共管の「輸入の促進および対内投資事業の円滑化に関連する臨時措置法」(1992年施行)に基づき、港湾、空港およびその周辺地域で輸入商品の流通と物流の基盤・支援施設を集中的に立地させ、輸入拡大事業を行う一定のエリア。自治体が輸入促進計画を作成し、国に申請、承認を得て第三セクターを事業主体に実施する。2002年8月地点で全国で22カ所がFAZの指定を受けている。
  • 輸入担保荷物保管証

    ゆにゅうたんぽにもつほかんしょう

    T/R (Trust Receipt)

    輸入者が荷為替手形の支払いをしないと、手形の担保になっているB/L(船荷証券)を輸入者は入手できず、税関および船会社から貨物の引き取りができなくなる。そこで銀行から船積み書類を借り受けるために、銀行所定の保管証に必要事項を記載し提出する。この書類を輸入担保荷物保管証という。これと引き換えに船積み書類が輸入者に引き渡される。T/Rには輸入者の信用により以下の2種類の貸し渡し方法がある。(1)貨物の陸揚げ、倉入れを認めるB号(乙号貸し渡し)、(2)貨物の陸揚げ、倉入れだけでなく売却処分を認めるA号(甲貸し渡し)。
  • 輸入割当制

    ゆにゅうわりあてせい

    IQ (Import Quota)

    わが国の経済状況からみて、数量制限などを実施するため輸入される貨物の数量または金額を輸入者または需要家などに割り当てる制度。この品目に該当するものについては、経済産業大臣の輸入割り当てを受けた後でなければ、外為銀行などの輸入承認が受けられない。