物流用語集 「て」

  • ディープ タンク

    てぃーぷ たんく

    Deep Tank

    鉱石船など積み荷に関連して船体構造上のバランスをとる関係上、デッキの下などにタンクを設ける場合があり、これをディープ・タンクという。ディープ・タンクには水や油のほか、商業的に液体貨物を積む場合もある。
  • 定温倉庫

    ていおんそうこ

    constant temperature warehouse

    温度・湿度を一定範囲(10~20℃)に保つ機能を有した倉庫のこと。温度が10℃以下の場合は冷蔵倉庫となる。
  • 定期船

    ていきせん

    Liner

    寄港地、寄港日などをあらかじめ決めて一定航路で定期的に運航されている船舶のこと。不特定多数の荷主の多品目貨物を積載する。定期船に船積みされる貨物に適用される運賃(定期船運賃)は、一般的に品目ごとのBase Rate、CAF(通貨割増)、BAF(燃料割増)、および各種港湾関係割増料金(THC、DDCなど)で構成されており、これらが各航路および品目によって重量建て、容積建て、コンテナ建て、などの形で表示される。“Tramper”参照。
  • 定期用船

    ていきようせん

    Time Charter

    期間用船ともいう。船舶の全部または一部を航路、貨物をあらかじめ特定せず、一定の期間を定めて用船すること。船主は船員を配乗の上、合意した場所で本船を引き渡す。費用分担は船員費、修繕費などの直接費のほか保険料などの間接費も含めた経費は船主が、燃料費、港費などの運航費は用船者がそれぞれ負担する。
  • ディスペンセーション

    てぃすぺんせーしょん

    Dispensation

    日本を中心とする海運同盟では多くが二重運賃制を採用しているが、その同盟契約書は公正取引委員会の見解に沿った内容となっている。この契約書のなかにいわゆる“FOB条項”を設け、FOB輸出の場合、バイヤーから盟外船積みの指定を受けた荷主は、たとえ同盟と一手積み契約を交わしていても、盟外船積みが認められている。この際、荷主は盟外積みする貨物の船名を同盟事務局に報告し、契約の適用免除を受けることをディスペンセーション(特免)とよんでいる。同盟船社から適当な船腹提供がなされない場合も同様の措置がとられる。
  • 碇泊期間

    ていはくきかん

    Laydays

    荷主が契約貨物の全量を完全に積み込み、または陸揚げするために本船を船積み港または陸揚げ港に碇泊させることのできる期間のこと。C/P(用船契約書)に記載される。
  • 碇泊日数計算書

    ていはくにっすうけいさんしょ

    Laydays Statement

    用船契約上合意された碇泊期間と、貨物の揚げ積みで実際にかかった碇泊期間を記入し、滞船料や早出し料を計算した書類。
  • ディプロマ

    てぃぷろま

    Diploma

    航空貨物専門家教育試験の合格者に授与される。試験はIATA/FIATA共通で4月と10月の年2回実施される。コースは初級から4コースに分かれている。第1回目は1977年10月に実施され、日本の航空貨物代理店、フォワーダーは1979年10月から参加している。
  • 定曜日サービス

    ていようびさーびす

    Fixed Day Service

    各寄港地への出入港曜日を固定した定期船(とくにコンテナ船)のサービス。欧州・北米などに主要航路ではじまり、現在では近海航路でも一般的になっている。荷主にとっての物流の合理化、効率化に役立つ。
  • 手数料

    てすうりょう

    Commission

    販売成績に応じて、あるいは提供されるサービスに対して一定の割合で支払われる手数料。貨物代理店に対しては集荷した貨物収入のあらかじめ協定された一定歩合が支払われる。保険では保険の新規契約の紹介者や契約取りまとめの仲介者に支払われる手数料。
  • デストネーション デリバリーチャージ

    てすとねーしょん でりばりーちゃーじ

    DDC (Destination Delivery Charge)

    船社が米国の揚げ地においてコンテナの貨物を荷渡しする際の費用を荷主から徴収するために設けている付加金のこと。
  • 鉄道貨車渡し

    てつどうかしゃわたし

    FOR (Free on Rail)

    指定出荷地点の鉄道駅で約定品を引き渡す場所として定め、約定品を貨車に積み込んで渡すまでに発生する費用と危険を売り手が負担する。貨車への積み込み完了により売り手の責任は解除され、それ以降の責任は買い手に移転する。なお“Incoterms 1990”ではすべての輸送モードに対応できる条件とするようFORはFOT(トラック車上渡し)、FOB Airport(空港渡し)と合わせてFree Carrier(FCA:運送人渡し)に統一された。
  • デバンニング

    てばんにんぐ

    Devanning

    貨物をコンテナから取り出す作業をいう。反対にコンテナに貨物を詰め込む作業をバンニングとよぶ。unloading、unstuffingともいう。
  • デポ

    てぽ

    Depot

    貨物の集配ないしは中継基地のことで、需要家や消費地により近いところに設けるのが一般的で、貨物の取り次ぎ場所として短期間保管するだけの末端配送センターのことを指す。これらデポから集まった貨物が、中枢拠点である大型物流(流通)センターや鉄道、トラック、コンテナの各ターミナルで仕向け地ごとにまとめられる。
  • デリック

    てりっく

    Derrick

    船に貨物を吊り上げる荷役機器のこと。デリックに付いたブームが動き荷役する。
  • 電子データ交換

    てんしでーたこうかん

    EDI (Electronic Data Interchange)

    情報通信用語。伝票や書類による取引、手続きをコンピューター・ネットワークを介して行おうとうするものである。コンピューター・ネットワークとしては、業者の提供するVAN(付加価値通信網)や特定の相手先同士で専用回線を共有する方法がある。