物流用語集 「ち」
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遅延船荷証券
ちえんふなにしょうけん
Stale B/L
積載船腹の出港日よりも不当に遅れて銀行に提出されたB/L(船荷証券)。L/C(信用状)には銀行買い取りの有効期限が記載されるが、これとは別に信用状統一規則(1983)では信用状に船積み書類の銀行への提出期間の明示がない時は発行後21日を過ぎて提出された書類は拒絶すると規定されている。 -
チャージ コレクト
ちゃーじ これくと
CC (Charges Collect)
一般的には運賃・料金着払いのこと。Freight CollectまたはCharges Forwardと同義語である。航空分野においては、航空運送状面の荷受人から取り立てを記載されている料金およびそれに付随する料金である。 -
チャーター パーティー B/L
ちゃーたー ぱーてぃー びーえる
C/P B/L (Charter Party B/L)
用船契約に基づく貨物輸送の場合に発行されるB/L(船荷証券)面上に “As per C/P”と記載し、B/L約款以外の運送条件が付随することを明記しているものを指す。L/C(信用状)に“C/P B/L acceptable”の文言がない場合、銀行買い取りを受けられない。 -
チャーター便
ちゃーたーびん
charter service
特定の荷主が通常トラック1台と契約して輸配送を行う。正式には専属輸送という。 -
チャーターベース
ちゃーたーべーす
C/B (Charter Base)
船会社は船を運航するに際して、運賃収入から運航費 (燃料費、港費、荷役費、代理店料、仲介料、一般貨物費など) の総額を差し引くことによって、その航海でいくらの収益をあげられるかを見積り、運航採算をとる。こうして算出した数字つまりその航海における予想収益金を1ヵ月1重量トン当たりで表したものをわが国独特の用語でチャーター・ベースという。計算式にすると次のようになる。
- C/B =
- 運賃-運航費 (所要日数÷30)×重量トン
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チャイナ ランド ブリッジ
ちゃいな らんど ぶりっじ
CLB (China Land Bridge)
中国大陸を経由して中央アジア、中東、欧州を結ぶコンテナによる複合一貫輸送ルート。連雲港から中国/カザフスタン国境・阿拉山口/ドルジバを経てカザフからシベリア鉄道に接続し、ロッテルダムまで1万900キロメートルを23~24日(推定)で輸送するサービス。 -
着船渡し
ちゃくせんわたし
Ex Ship
国際的な貿易取引における売買条件の一つで、仕向け港に到着した本船で物品を買い手に引き渡す条件。売り手はそこまでの物品の運送にかかわるすべての費用と危険を負担しなければならない。 -
着荷通知先
ちゃくにつうちさき
Notify Party
B/L(船荷証券)に記入されている揚げ地における着荷通知相手先のことで、通常は輸入者のことを指すが、銀行あるいは通関業者を記載することもある。 -
仲介手数料
ちゅうかいてすうりょう
Brokerage
用船契約が積み荷契約が成立した場合に船主から仲介人(ブローカー)に支払われる手数料。保険では保険契約が成立した際に、それを仲介した保険ブローカーに支払われる報酬。 -
長期積み荷契約
ちょうきつみにけいやく
COA (Contract of Affreightment)
本来の意味は包括的な海上輸送契約だが、特定航路で一定量(多量)の貨物を一定期間内に一定の運賃率で輸送する場合に結ばれる運送契約のこと。貨物の量と輸送期間は定めるが、必ずしも使用船舶は特定せず、運送人に裁量の余地が与えられている。鉄鉱石、石炭、原油のように、大量の定期的荷動きが期待できる輸送で締結されていることが多い。 -
長尺貨物
ちょうじゃくかもつ
Lengthy Cargo
定期船で運ばれる場合で、1個当たりの長さが一定基準を超える貨物。このような貨物は積み付け、荷下ろしに特別な技術を要するうえ、クレーンの手配などで積み揚げ費用がかさみ、荷役時間もかかるため、Lengthy Charge(長尺貨物割増)という割増運賃が徴収される。割り増しの基準及び金額は同盟によって異なるが、貨物が長くなるにつれて課徴金額は大きくなる。 -
直輸入申告
ちょくゆにゅうしんこく
IC (Import for Consumption)
わが国に到着した貨物を税関に輸入申告し、関税、消費税を支払ってから国内に貨物を引き取ること。