物流用語集 「ひ」
-
ピース
ぴーす
piece
商品の最小単位のこと。バラと同じ意味。 -
ビーツーシー
ひーつーしー
B2C
インターネット上で企業と一般消費者との間で行われる商取引のこと。デパート・小売店のネット販売、航空チケットやホテルの予約などの取引の範囲が広がりつつある。“B2B”参照。 -
ビーツービー
ひーつーびー
B2B
ネットワーク上で商取引をするeコマースのうち、インターネット上で決済情報を電子的に交換する企業間の商取引のこと。“B2C”参照。 -
ピア
ひあ
Pier
船舶を荷役作業のために接岸、係留させる突堤式棧橋。 -
非関税障壁
ひかんぜいしょうへき
NTB (Non-Tariff Barriers)
関税以外の方法で輸入品と国産品を差別し、輸入を抑制しようとする制度並びに取引慣習。輸入数量割当制度はその代表的な例。そのほか安全・保健基準認証制度、税制、相殺関税、輸入手続き制度などがある。国際貿易の促進を阻む要因としてその廃止が求められており、日本も規制緩和の一環としてその改善に取り組んでいる。 -
ピギーバック
ひぎーばっく
Piggyback
陸上輸送用トレーラー、海上コンテナをフラット・カー(コンテナ貨車)に乗せて鉄道輸送する方式。ピギーバック輸送にはトラックのトレーラーやコンテナにシャシーを付けたまま輸送するTOFC(Trailer on Flat Car)輸送と、コンテナを直接フラット・カーに乗せるCOFC(Container on Flat Car)輸送がある。子豚を背中におんぶした格好に似ていることから、ピギーバックとよばれる。 -
引き渡し不能
ひきわたしふのう
Non-Delivery
荷受人が(1)貨物の引き取りを拒否(2)料金の支払いを拒否(3)運送状に記載された住所に存在しない、またはその住所が不完全(4)貨物の到着通知に応えない、などの理由で貨物の引き渡しができないこと。 -
非船舶運航業者
ひせんぱくうんこうぎょうしゃ
NVOCC (Non-Vessel Operating Common Carrier)
船舶などの運送手段を自ら所有せず、海上運送人など実運送人のサービスを使って輸送する者のこと。輸送責任やタリフは自らの名において行う。米国トレードでは、Shipping Act of 1984(1984年海事法)ではじめて定義され、Ocean Common Carrier(オーシャン・コモン・キャリア)との関係では荷主となると規定された。フォワーダーがNVOCC業務に参入することが多く、日本では利用運送人がこれにあたる。 -
ピッキング
ぴっきんぐ
picking
出荷支持に対してその品物を倉庫や棚から選び出すこと。 -
ピッキング システム
ひっきんぐ しすてむ
Picking System
物流センターなどで商品を小分けし、注文された商品を取り出す作業。現在ではコンピューターで自動化され、在庫管理、受発注のシステムと連動して、効率的な倉庫管理が行われている。 -
ピッキングリスト
ぴっきんぐりすと
picking list
倉庫内でピッキングを行う際に利用する作業伝票のこと。一般的に商品を集めるために、商品コードと数量が記載されている。また、商品の保管場所をロケーションコードで記載することでピッキング作業の効率化が行われる。 -
被保険者
ひほけんしゃ
Assured
保険の目的物である貨物が損害を受けた場合、経済的損失を被る者。被保険者は保険金請求権を有する。 -
被保険利益
ひほけんりえき
Insurable Interest
保険の目的の滅失または損傷によって経済的損失を受ける被保険者とその保険の目的との間に存在する利害関係をいう。例えば、荷主が貨物について有する所有権など。 -
ヒマラヤ約款
ひまらややっかん
Himalayan Clause
複合運送人または契約運送人はその運送契約にさまざまな免責条項や責任制限約款を入れているが、それと同じ利益を実運送人も受けるという内容の約款が契約に盛り込まれている場合がある。この第三者のための約款のことをいう。この約款の有効性について日本ではまだ判例がない。 -
標準規格船
ひょうじゅんきかくせん
Approved Vessel
ロンドン保険業者協会の制定した協会船級約款の基準を満たす船。規格船以外の船に貨物を積む場合は割増保険料がとられる。 -
平置き(平積み)
ひらおき(ひらづみ)
flatly stacking
物品を直接床置き保管すること。床面に置いた平パレットの上に物品を載せユニット化したものを、段積みすることも平積みの一種である。直置き(直積み)と同じ意味。 -
品目別運賃
ひんもくべつうんちん
Commodity Rate
個々の貨物の輸送コスト、運賃負担力、荷姿、材質などを考慮して品目ごとに設定された運賃。個品運送を対象とする海運同盟のタリフは基本的にこの体系を採用している。 -
品目別ボックスレート
ひんもくべつぼっくすれーと
CBR (Commodity Box Rate)
個々の品目ごとに性質、運賃負担力、コンテナ詰め込み率などを考慮して設定されたコンテナ1個当たりの運賃。 -
品目無差別運賃
ひんもくむさべつうんちん
FAK Rate (Freight All Kinds Rate)
貨物の種類、価格などを問わず単に容積または重量を単位として設定される単一運賃をいう。コンテナ輸送においてFAKボックス・レートとして使用されることが多い。これに対して品目別に設定されている運賃をCommodity Rate(品目別運賃)という。