物流用語集 「あ」

  • アイ ピー アイ

    あい ぴーあい

    IPI

    MLB(ミニランドブリッジ)が東岸への海上輸送サービスの代替手段として東岸・ガルフ港を仕向け地に限定しているのに対し、IPIは内陸都市を仕向け地としている一貫輸送で、船会社が最終仕向け地までThrough B/Lを発給し各輸送の接続、荷渡しなどすべてを手配する。
  • アウトポート

    あうとぽーと

    Outport

    同盟が管轄する港で、定期的荷動きが少ないため、通常定期寄港地に含まれない港のこと。Local Portともいう。このような港に寄港し、積み荷または揚げ荷をする場合、臨時寄港に伴う港湾経費、航海日数の増加などの経費増を補うために割増料金が徴収されるが、これをOutport Surcharge(僻地港割増)という。
  • 揚げ地選択貨物

    あげちせんたくかもつ

    Optional Cargo

    船積み時に当該貨物の揚げ地が決定していない貨物で、荷主または受け荷主が複数の揚げ地のうち1港を選択することを取り決めたもの。当該貨物には割増料金としてOptional Chargeが課徴される。またこのような貨物の取り扱いに用いられるB/L(船荷証券)はOptional B/Lとよばれ、選択可能な複数の陸揚げ港が列記され、荷主は1次港に入港する前の一定日時までに陸揚げ港を選択して船会社に通知しなければならない。
  • 揚げ地変更料金

    あげちへんこうりょうきん

    Diversion Charge

    荷主の都合でB/L(船荷証券)に記載されている揚げ地と異なる港に揚げ荷する必要が生じ、船会社がこれに応じた場合に徴収される付加料金のこと。
  • 汗漏れ損害

    あせもれそんがい

    Sweat Damage

    温度変化などにより船艙内の水蒸気の凝縮によって生じる損害。海上からの空気に含まれる水蒸気や穀物などの貨物自体から放散される水蒸気によって、船艙内は湿度が高くなっており、水蒸気の凝縮が発生しやすい状態になっている。
  • アット リスク

    あっと りすく

    At Risk

    保険事故が発生した場合の、保険者の支払い責任の最大見込み額。概算し、速報する場合に用いられる一種の業界用語。
  • アドレス コミッション

    あどれす こみっしょん

    Address Commission

    用船契約によってはB/L(船荷証券)が発行された時に船主から用船者に貨物の量に応じて支払われる一定のコミッション。わが国では慣例的に運賃の1.25%から2.5%程度とされている。
  • 雨淡水濡れ損害

    あめたんすいぬれそんがい

    RFWD (Rain and Fresh Water Damage)

    雨や雨以外の淡水(雪、河川・湖沼の水など)により濡れることで生じる損害のこと。
  • アメリカ ランドブリッジ

    あめりか らんどぶりっじ

    American Landbridge

    極東・日本から米国西岸まで海上輸送し、西岸からは鉄道で東岸、ガルフ諸港まで運び、さらにここから欧州まで海上輸送する海陸一貫輸送。当初、欧州同盟は契約荷主が同ルート、あるいはシベリア・ランドブリッジ(SLB)ルートを利用するのは契約違反と主張していたが、1975年、公正取引委員会は両ルート利用を契約違反とするのは独禁法19条に抵触するおそれがあるとの判断を示した。
  • アメリカ船級協会

    あめりかせんきゅうきょうかい

    American Bureau of Shipping

    米国で建造・改造される船舶の船体、機関、その他の設備の検査、監督などを行い、一定の基準に合格した船に対して船級証書を発行する米国の機関。1862年にその前身American Shipmaster's As-sociationが設立され、1898年に現在の名称となった。“Classification Society”参照。
  • アライアンス

    あらいあんす

    Alliance

    厳しい国際競争で生き残るため、世界の主要船社および航空会社間で特定の航路・路線だけでなく、グローバルなベースでサービス提携を目指す動きが活発になっている。提携によるネットワークの拡大や配船数・便数の増大によるサービスの強化およびスペースやターミナルの共同使用によるコスト削減を最大の目的としている。代表的な例として“The New World Alliance”、“The Grand Alliance”がある。航空業界でも国籍を超えて世界の主要航空会社間でアライアンスの締結が活発になっており、 “Star Alliance” や“ oneworld” など旅客部門のアライアンスが先行していたが、貨物部門でも“WOW”や“SkyTeam”などのアライアンスが結成された。異なる地域(北米、欧州、アジアなど)の有力キャリアによる世界的かつ包括的提携であるというところに特徴がある。
  • アンスタッフィング

    あんすたっふぃんぐ

    Unstuffing

    コンテナから貨物を取り出す作業のこと。“Devanning”と同義。
  • 安全港

    あんぜんこう

    Safe Port

    航海上の観点からみて、本船が安全にバースに着岸でき、バースに停泊中、干潮時でも本船の船底が海底に触れることなく常に浮いた状態を保つことができ、荷役が安全に行われる港のこと。航海技術上の障害とは別にある港が政治的緊張の渦中にある場合、その港は「安全でない」と考えられることがある。
  • (財) 安全保障貿易情報センター

    あんぜんほしょうぼうえきじょうほうせんたー

    CISTEC (Center for Information on Security Trade Control)

    国際平和と安全確保をめざし、わが国の経済活動との調和と合理的輸出管理の実現および、国際条約等にもとづく法・規制の国際調和を推進するため、1989年設立。輸出管理貿易に関するわが国唯一の民間非営利機関。
  • アンダーライター

    あんだーらいたー

    Underwriter

    保険引受人のこと。保険を引き受けることの証明として保険証券の下部に署名するという意味からきている。個人保険者または保険会社を指す場合と保険契約引き受けの権限を持つ人の職名を指す場合がある。
  • アンブレラ賠償責任保険

    あんぶれらばいしょうせきにんほけん

    Umbrella Liability Insurance

    あらゆる賠償責任保険について、個別に手配される施設賠償責任保険、製造物賠償責任保険、自動車賠償責任保険など(第1次保険:Primary Insurance Coverageとよぶ)でカバーされる填補限度額を超えるような損害が発生した場合に、第1次保険の上乗せ保険として包括的な担保をする賠償責任保険。