物流用語集 「ほ」

  • ボックス・レート

    ほっくす・れーと

    Box Rate

    品目別のトン当たりの運賃に対してコンテナ1個当たりの運賃。Per Container Rate、Lumpsum Container Rateという。
  • ボリューム インセンティブ プログラム

    ほりゅーむ いんせんてぃぶ ぷろぐらむ

    VIP (Volume Incentive Program)

    数量割引制度の一種。登録荷主が一定期間支払う運賃額に応じて、あらかじめ設定された比率の運賃が後で払い戻される制度。北米トレードでは二重運賃制廃止後、1985年に事務手続きが煩雑なことから中止した。
  • ボルチック海運取引所

    ほるちっくかいうんとりひきじょ

    Baltic Exchange

    ニューヨーク、東京と並ぶ世界三大海運市場の一つ。ロンドンで船主、荷主、ブローカーが集まり情報交換し、用船の引き合いなどを行っている場所をよぶ。17世紀末から18世紀にかけ、ロンドンには多くのコーヒー店があり、貿易、海運関係者などの集会所になっていた。その一つに“Virginia and Maryland”(後にVirginia and Balticに改称)という店があり、ここで不定期船の船舶取引が行われていた。これが現在のボルチック海運取引所の前身で、1900年にShipping Exchangeと合併し、いまの名称に変わった。会員は厳しい審査にパスした船主、荷主、ブローカー、損害保険会社などに限られる。その日の船腹需要により用船料が取り決められ、これが世界の不定期船運賃の相場づくりの目安ともなっている。
  • ボルチック国際海上運賃先物取引所

    ほるちっくこくさいかいじょううんちんさきものとりひきじょ

    BIFFEX (Baltic International Freight Futures Exchange)

    ドライバルク・カーゴの海上運賃の動向を示す主要指数“ボルチック海上運賃指数”を取引の対象とする先物取引所である。
  • ボレロ

    ほれろ

    Bolero (Bill of Lading Electronic Registry Organization)

    世界の主要金融機関が参加し、国際的な銀行間決済サービスを提供しているSWIFTと運輸企業で構成するTT Clubを設立母体とした貿易金融EDIシステム。貿易ドキュメント標準化のためのXML(次世代情報言語)開発に取り組み、貿易電子化のインフラストラクチャーの機能を果たす。
  • 本船受取証

    ほんせんうけとりしょう

    M/R (Mate's Receipt)

    船積み指図書に従って在来船への船積み完了後、本来の一等航海士が貨物を受け取った証として署名し、荷主の代理人(通常海貨業者)に渡す書類。コンテナ貨物の場合はM/Rに代わってD/R(ドック・レシート)が利用される。
  • 本船到着案内

    ほんせんとうちゃくあんない

    Arrival Notice

    揚げ地港で船会社、またはその代理店から荷受人に対して通知される本船到着の案内。通常5日前までに通知される。
  • 本船荷役

    ほんせんにやく

    Stevedoring

    港湾において行われる船舶への貨物の積み込み、または船舶からの貨物の取り下ろし作業のこと。日本の港湾運送事業法では「船内荷役」にあたる。船型、貨物の荷姿で形態は様々だが、コンテナ船の輸出貨物を例にとると、コンテナ・ヤード内の本船船側岸壁にあるコンテナにフック掛けしてから、ガントリー・クレーンのスリングで吊り上げ、船艙内または甲板上の積み付け場所に置くまでの作業工程。
  • 本船持ち込み渡し条件

    ほんせんもちこみわたしじょうけん

    DES (Delivered Ex Ship)

    1990年インコタームズの貿易取引条件の一つで、従来のEx Ship条件のこと。指定仕向け港の本船上で、輸入通関手続きがまだ済んでない状態で買い手に荷物を引き渡した時に売り手の引き渡し義務が終了する。この条件は海上輸送または内陸水運のみに利用される。
  • 本船渡し

    ほんせんわたし

    FOB (Free on Board)

    売り手が契約に指定の船積み港で買い手の手配した本船に約定品を引き渡す条件をいう。売り手は船積み港の本船船側で責任と義務から免れる。この船積み港での引き渡し完了で貨物の所有権は売り手から買い手に移転し、目的物の滅失損傷の危険は買い手に移る。